第26回のひのとり検討会を開催しました。
ひのとり検討会は医師、コメディカル、ケアマネジャーが集まって医療と介護の一元化を目指し、それぞれの職種の役割の理解を深めるためにひのとり検討会を開催しています。
今回のひのとり検討会では、看護師の山田さんから「骨粗しょう症」についての発表がありました。
年齢を重ねると気になる病気のひとつですが、実は“ちょっと転んだだけ”で骨折につながってしまう、とても身近で怖い病気です。
◆ 骨粗しょう症ってどんな病気?
骨は毎日少しずつ壊されては作られる「骨リモデリング」という新陳代謝を繰り返しています。
ところが、加齢や生活習慣の影響でこのバランスが崩れると、骨がスカスカになり、折れやすくなる状態を「骨粗しょう症」と呼びます。
◆ 骨折がもたらす影響
特に注意が必要なのは 大腿骨近位部(足の付け根の骨) の骨折です。
一度折れてしまうと、歩けなくなったり、寝たきりにつながったりするリスクが高くなります。また、生活の質(QOL)の低下だけでなく、将来的な死亡リスクにも影響します。
こうした“ちょっとした衝撃で起こる骨折”は 脆弱性骨折 と呼ばれます。
脆弱性骨折は「一度折れると次も折れやすい」という連鎖があり、二次骨折の予防がとても大切です。
◆ 骨粗しょう症の治療法
骨粗しょう症の治療には、大きく4つの柱があります。
薬物療法
骨を作る働きを助けたり、壊されるのを防ぐ薬があります。定期的な注射や飲み薬が中心です。
運動指導
無理のない範囲での筋力トレーニングやバランス運動は、骨を強くするだけでなく転倒予防にもつながります。
転倒予防
段差の解消や手すりの設置、滑りにくい靴の使用など、生活環境を整えることが重要です。転倒リスクを見える化する評価表も活用されています。
食事指導
カルシウムやビタミンD・Kをバランスよく摂ることが基本。日光を浴びることも骨の健康に役立ちます。
◆ まとめ:骨折の連鎖を防ぐために
骨粗しょう症は「歳をとったら仕方ない」と思われがちですが、早めに気づいて治療を始めることが、将来の寝たきりや骨折の連鎖を防ぐ大きな一歩になります。
「まだ大丈夫」と思っていても、ちょっとした転倒が大きなきっかけになることもあります。
気になる方は、ぜひ骨密度の検査や生活習慣の見直しを考えてみてください。
私たちも地域の皆さんと一緒に、安心して暮らし続けられるよう支援していきたいと思います。
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